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第284号 親子ではじめる「脳を育てる新習慣」


■ 子どもの脳を育てる新習慣

桜の花も咲き始め、暖かな春はもう間もなく
という季節になりました。

来月4月はスタートの月。
お子さんのいるご家庭では、入学式や新しい
学年に上がったりなど、新たな生活が始まり
ます。

そんな4月は、新たに何かを始めるにも
ちょうどよい時期。そこで私からの提案は
「親子で始める“脳を育てる新習慣”づくり」。
難しいことは一つもありません。

普段お母さん、お父さんがお子さんと一緒に
過ごす中で、子どもの脳を育てる新習慣を
つくっていきましょう!

■ 新習慣その1「あいさつをしよう」

毎日を円滑に過ごす為に欠かせないのが
「あいさつ」です。

あいさつは自然とできるようになると、
思う方もいるかもしれませんが、子どもに
とってはそうではありません。

まず、視覚系脳番地で、相手に気づくこと。
そして、聴覚系脳番地で相手のあいさつを
聞き取れる力が必要です。

子どもの場合「見る・聞く」といった
基本的な脳機能が未熟だと、あいさつが
なかなか身につきません。

また、あいさつをする場なのかどうかが
判断ができない場合、戸惑ってしまい、
結果できないケースもあります。

まずはご家庭で、お父さん、お母さんの
「おはよう」「いってらっしゃい」
「ただいま」などの、基本的あいさつを
お子さんに観察させてあげましょう。

そして、お子さんに対しても同じように
あいさつをしてあげて下さい。
その時はできるだけ、お子さんの近くに
行ってからあいさつをしましょう。
視界に入ること、聞こえるように笑顔で
あいさつをすること。これが、お子さんの
視覚系・聴覚系脳番地に刺激を与えます。

■ 新習慣その2「思いやりを育てよう」

相手を思いやれる子に育てるというのは、
言葉で伝えて簡単に分かってもらえない分
普段の親子の接し方の中で、感じ取って
もらうことが大切です。

この感じる力は、五感感情系脳番地
発達とも関わっています。
感情系脳番地には、相手の気持ちを受け取る
働きがあり、ゆっくりと成長していきます。
その為、これが思いやりだと分かるのは
子どもがだいぶ成長した後のことです。

しかし、思いやりを学ぶのは小さいころから
始めて欲しいもの。なぜなら、本人が
自覚できなくても、子どもの脳には伝わって
おり、脳の成長の糧になるからです。

思いやりは知識と違い、相手の思いを
推し量る行為で「こういったものが思いやり
なんだ」とイメージを持つことが大事です。

まずはお子さんがお母さん、お父さんからの
思いやりを受け取る練習から始めてみましょう。

そして、思いやりの行為を振返り、親から子へ
伝えることも大事です。例えば、お父さんが
日が暮れるまで息子とのキャッチボールに
付き合ってくれたならば、お母さんから
「最後までつき合ってくれて優しいね」など、
言葉でも行為の思いやりを伝えてあげましょう。

伝えるタイミングは、寝る前など子どもと
一対一の時間が取れ、子どもが話が聞ける
体勢の時が良いでしょう。


今回は2つに絞って新習慣をご紹介しました。
お子さんの脳は家庭での接し方で大きく成長
していきます。一緒に過ごす時間を子育て
ならぬ「脳育て」と思い、楽しみながら
お子さんと一緒に始めてみましょう!

 
 

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