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第272号 「執着しない脳」のつくり方


■ 繰返し思い出される「執着」

ある物事に心が深くとらわれ、ずっと
離れることができない「執着」。

例えば
・あの人に言われたことが忘れられない
・別れた恋人を何度も思い出してしまう
・他人が得をしていると嫉妬してしまう
・スマホが手放せない
・ゲームを何時間も続けてしまう

あなたも、心当たりありませんか?

一度執着が始まると、なかなか離れらず
そのことで頭がいっぱいになります。
執着から逃れたいと思いながらも、逃れられず
ストレスをためる人も少なくないでしょう。

この「執着」。
脳の働きという観点から言わせて頂くと
実は「脳がラクをしている」状態なんです。

え?脳がラクをしてるってどういうこと?

冒頭書いたように、執着とはずっと頭から
離れない、つまり繰返されること。
ここにヒントがあるのです。

一体どういうことなのでしょうか?

■ 執着とは脳が“ラク”をしている状態!?

何かに執着すると、脳はその執着の対象を
思い出したり、行動したりを繰返します。
一度執着が始まると、なかなか離れられない
のは、繰り返し思い出したり、行動するとで
脳の回路が強化されるためです。

強化された脳の回路は効率的に働かせることが
できるため、つまり「ラク」に脳が動くので、
放っておいても同じことに執着し続ける仕組みが
出来上がっているのです。

執着から離れたいと思ってもなかなか
離れられないのは、執着に対し働きやすい脳が
出来上がってしまったからです。

しかし、今の脳の使い方を変えることによって
なくしたい執着から、離れることはできます。

執着も脳の仕組みから起こることなので、
生活に支障をきたすような「悪い執着」は手放し、
逆に健康で建設的に生きるための「良い執着
へと置き換えていくために、ほんのちょっと
新しい脳の使い方を加えてあげましょう。

■ ネガティブな言葉の執着は〇〇をすること

例えば「言葉」の執着について、

「数カ月前に上司に叱られたことを何度も思い出す」
「何年も前に別れた恋人の言葉が忘れられない」

このように人から言われた言葉に執着をして
しまう方は、聴覚系脳番地が強い人です。
耳からの情報が記憶に残りやすく、時間が経過
しても、何度も頭の中で思い出すことができて
しまいます。

しかし、聴覚系脳番地が強い方は、その反面
視覚系脳番地が弱い傾向があります。

言葉の執着がある場合、聴覚系に頼った情報収集
から視覚系脳番地も使いながら情報収集することで
新しい脳の回路を動かすことができるようになります。

その為にお勧めしたいのが
「絵を描いて状況を整理すること」です。
言葉の背後に何があったのかを考え、全体の状況を
絵に描いて整理しましょう。

絵に描くことで「上司は成長して欲しいからこそ
言った一言だったんだな」とか「彼は残業続きで
疲れていた時だったな」など冷静に捉え直すことが
できます。

このように、今の脳の使い方をほんの少し変える
ことで、離れたい執着から距離を置くことが
できるようになります。

執着も一人一人の脳の使い方の特徴によって
異なるので、是非自分の執着の特徴を知り、
「良い執着」へと置き換えていきましょう!

 

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  脳の仕組みを利用し、「悪い執着」は手放し、
  「良い執着」を身に着け悩まない脳を作りましょう!
  

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