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第269号 すごい自己肯定感~自分を100%肯定できる強い脳の作り方~


■ 他人に削られた自己肯定感を取り戻す! ■

最近よく使われる「自己肯定感」という言葉。

実際私のクリニックにも、問題を抱えたまま
抜け出せない人の多くが「自己肯定感が低い」
特徴があります。

実は私も昔、自己肯定感が低かった時代が
ありました。

脳の研究を始めた20代の頃、周囲は私の研究や
考えに否定的で、興味すらもってもらえず、
自分はおかしいのだろうか?と考える日が
続きました。

そんな中、国際学会に論文を投稿したところ
あっさりと審査を通過し、大変驚きました。

日本では、どんなに良いアイデアや正しいことを
言っても、様々な人間関係や上下関係が入り込み
周囲から否定されてしまうことがあります。
それが続くと、本来もっていたはずの
自己肯定感をどんどん削られていくのです。

私のこうした経験からも、日本は自己肯定感を
育てにくい環境だと感じています。

こういった日本の環境では、他人の評価で
自己肯定感を高めるより、自分で自分を正しく
評価し、自律的に自己肯定感を高める力
とても重要になってきます。

■ 「自分はダメだ」は脳の癖!? ■

クリニックを訪れる患者さんの話を聞くと
「自分はダメだ」「人よりも能力が低い」と
おっしゃる方が多くいます。

その理由は「大学受験に失敗した」
「恋人に振られた」「上司から毎日怒られる」
など様々ありますが、共通しているのは、
上手くいかない理由を全て「自分はダメだ」
という一点に紐づけています。

このような方は、いくら周囲から褒められても、
「こんな私が褒められるはずがない」とやはり
ダメな自分に紐づけて考えてしまいます。

脳から説明すると、これは一種の脳の癖、
自己否定の回路が出来上がっていると言えます。

自分という存在をダメなものと捉えていると
いつまでたっても、自己否定回路が働き、
自己肯定することができません。

自己肯定をするには、まずは正しい「自己認知」が
あり、そして正しい「自己評価」が必要なのです。

■ 脳に刻まれた「過去」を書き換える ■

自己肯定感が低く、自己否定が強い人の中には
「過去の記憶」に過剰に縛れているケースが
目立ちます。

失敗体験や怒られた体験など、マイナスの体験が
「自分=ダメ人間」といった認識を作り出して
います。

しかし、その失敗体験は本当にその人全てを
否定するほどダメなものなのでしょうか?

例えば「大学受験に失敗した」という体験は、
不合格自体は失敗ですが、同時に貴重な体験でも
あります。挫折を経験したからこそ、その痛みが
分かったり、乗越える経験ができたりと、
失敗したからこそ、生きる上でプラスな働きを
する経験は多くあります。

そう考えてみると、失敗体験は決して悪いこと
ばかりではないのです。

過去の失敗に捕らわれ、自分がダメな人間だと
考えている方は、その体験をもう一度見直して
みましょう。

そして、上記の大学受験の例のように何が失敗で、
その失敗から得られたことは何かを考えてみましょう。

これは「過去の記憶を書き換える」作業です。
過去を新しいストーリーで、理解すること。
つまり、理解系脳番地が刺激を受け働き、
過去の体験に紐づく記憶が少しずつ変わって
いくのです。

自己肯定するには、正しい自己認知が必要です。
過去を振り返り、正しく認知し、
自己否定の回路から、自己肯定の回路を脳に作り
ましょう。

 
 

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