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第262号 子どもの脳を伸ばす「聞ける脳」の育て方

勉強ができないのはどうして?

子どもが小学校に入学してしばらくすると
これまで気にならなかった「学習問題」が
増えてきます。

・勉強の内容が頭に入らない
・授業についていけない
・成績が悪い …など

実はこういった問題の多くは
脳の聞く力」と関係しています。

学校の勉強ができる子は皆「聞ける脳」を
持っています。

先生の話を耳から聞いて理解し記憶する
力があるので、成績もよく勉強ができる子に
育ちます。

一方で、脳の聞く力に問題があると、
先生の話を上手に聞き取れない、
話が頭に残らないなどの問題が生じ、
成績が上がりません。

こういった子どもに対し「頑張りが足りない」
とか「怠けている」など「気持ちの問題」と
周りの大人が考えるのは間違いで、
脳の発達問題」として捉え、きちんと理解、
対処することが、子どもの脳を伸ばすには
必要なのです。

海馬の発達の遅れ「海馬回旋遅滞症」

脳の聞く力は、記憶を司る「海馬」と密接な
関係があります。

記憶系脳番地にある海馬は、回旋しながら
発達をしますが、その回旋が成長途中で
止まってしまうケースがあります。

私はこれを「海馬回旋遅滞症」と名付けました。
この海馬回旋遅滞症があると、高頻度で言語発達に
遅れが生じます。

その理由は、海馬の発達が遅れていることで
言葉を聞いても頭に残りにくい、すなわち、
聞いても記憶になりにくいということです。

クリニックでは、MRIで脳を撮影し、海馬の発達を
確認していますが、海馬回旋遅滞症は女の子に比べ
男の子の方が発生頻度が高いことも分かっています。

「聞けない脳」の問題が男の子に多いのも
こういった海馬の成長と関係しています。

また、海馬回旋遅滞症であっても、
適切なトレーニングをすれば、脳は伸びますので
次の脳番地トレーニングを実践しましょう!

聞く脳を育てる脳番地トレーニング

脳の聞く力はトレーニングをすることで育てることが
できます。今回はお母さん、お父さんに是非一緒に
やっていただきたい『繰返し読み』トレーニングを
ご紹介します!

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◎繰返し読み
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1.本や教科書を準備します

2.まず親が一文を読んで子どもに聞かせます

3.続けて耳から聞いた言葉を正確に子どもに
  繰り返してもらいます

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ポイント1
親はできるだけ子どもの近くで読む。

ポイント2
ゆっくりとハッキリした口調で、少し大きめの
声で読む。

ポイント3
できれば一文を読んで繰返すのが良いですが、
聞く力が弱いお子さんの場合はもう少し短く、
読点又は、言葉の切れ目で区切ってもOK。

ポイント4
できなかったところはもう一度読んで聞かせて
あげる。決して叱らない。

ポイント5
頑張ったことを素直に認めてあげる。
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親子一緒にトレーニングすることで、子どもの
脳の成長につながりますので是非お家で毎日
続けてみましょう!子どもの脳はこれから
グングン育っていきます!


otokonokohakikuchikara
  『男の子は「脳の聞く力」を育てなさい』(青春出版社) 
  では、これまで脳画像診断でみてきた子どもの
  『聞けない脳』の問題やご家庭でできるトレーニングを
  掲載しています。

   聞く力が気になるお子様をお持ちの方にお勧めです。
  
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