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第260号 ウォーキング脳で記憶力をアップさせよう!

■ 記憶ができないのは〇〇負債のせい? ■

「認知症予防」というキーワード。
50歳を過ぎ、物忘れが続くと、
「私は大丈夫だろうか?」と気になること
が増えます。

しかし、最近は若者でも「物忘れ、新しい
ことが覚えられない」といった、記憶に関する
困った現象が起こっています。

私はこの記憶ができないという状態が
運動不足によって引き起こされる「運動負債」の
症状の場合が少なくないと考えています。

少し大げさな言い方かもしれませんが、
多くの方が普段から運動不足に陥ています。

特に、自宅でテレワークをしている人は、
記憶力の低下以外にも、アイデアが出にくくなった、
感情がわかないなどの、問題も発生しています。

運動をしなくなると記憶が悪くなる…。
それは一体どうしてなのでしょうか?

今回はその一部をお話ししたいと思います。

■ 運動は脳の記憶を司る“海馬”を刺激する! ■

かれこれ、私の20年以上前の研究でも、
身体を動かすと記憶系脳番地が刺激される
ことが分かっています。

運動をすると記憶に関わる「海馬」が連動する
ように働くのです。

つまり、運動系脳番地と記憶系脳番地は
つながっているということです。

またずっと座っている、ずっと寝ているなど
身体の運動量が少なくなると、当然脳の覚醒状態も
上がりません。

覚醒が低い状態では、海馬も眠った状態
なので、記憶しようと頑張ってもなかなか記憶
できないといった状態になります。


また、認知症という点においては、これまでの
国際学会の発表でも、50代からの運動量が
認知症の発症に関わるとも言われていますが、
当然若い時から運動できる体、習慣を作って
おかなければ、歳をとってから急に始められる
ものではありません。

認知症の発症年齢は75歳を超えると急激に
上がってくるのですが、それよりも何十年も前から
運動を取り入れることが、将来の脳の健康の備え、
更には、日々の脳の健康に繋がっているのです。

そこで、私がお勧めしたいのが、毎日の
ウォーキングです。スポーツジムに通う必要もなく
買い物ついでに気軽にすることもできる、
最も身近な運動です。

■ 記憶力を上げるウォーキング ■

毎日、普通にウォーキングするだけでも、
脳の刺激になりますが、ちょっとした負荷を
かけると、別の脳番地も強化できます。

今回は記憶系脳番地を刺激する
“積み上げしりとり・ウォーキング”を
紹介しましょう!

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◎記憶系脳番地の強化
“積み上げしりとり・ウォーキング”
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これは“しりとり”を応用し、これまでに
出てきた単語をすべて思い出し、ウォーキング
しながらしりとりをするものです。

例えば
Aさん:「いちご」
Bさん:「いちご ゴリラ」

Aさん:「いちご ゴリラ ラッパ」
Bさん:「いちご ゴリラ ラッパ パフェ」…

このように、1つずつ増やしていきます。
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この積み上げしりとりは、全ての単語を
初めから順番通りに言わなければいけないので、
記憶系脳番地に負荷がかかります。

また、やってみて「あ~3つしか覚えられない」と
ショックを受けるかもしれませんが、
これを続けることで、5個、10個…と増えて
いくことが大事なので、あきらめず続けてみましょう。

また、単語を覚えると同時に、映像を想像して
記憶していくと、右脳も鍛えられます。

例えば、先ほどの例題なら
「いちご狩りをしていたゴリラがラッパを
吹きながらパフェを作っていた」というシーンを
ぜひ想像してみてください。

ご家族やパートナーと一緒に行ってほしいのですが、
一人で行ってももちろんOKです。


中高年になるほど「今日はこれを覚えなければ
いけない」という機会が減ってきますので、
是非、ウォーキングしながら記憶系脳番地を
刺激し、脳を活性化させていきましょう!

 


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