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第258号 大人のADHD脳 繰返すケアレスミス対策法!


■ 何度も続くケアレスミスに悩む大人のADHD ■

ADHDのお悩みの一つ、ケアレスミス。
仕事など一度なら許されても、
繰返しミスが続くと、上司や同僚に
怒られることや、お客様からのクレームに
発展してしまうこともしばしば。。。

本人は気を付けているつもりでも、
不注意があることで同じミスを繰返して
しまいます。

そんな自分に落ち込み、自分を責め、
悲しい気持ちを膨らませ、自ら負の
スパイラルで、自分を追い詰めてしまう方も
少なくありません。

ケアレスミスはADHDの脳の特徴なので、
仕方のないことと言えばそうですが、
脳を知り少しでも上手くいくなら、
それに越したことはありません。

何かよい方法はないのだろうか?

今回はケアレスミスでお困りの方へ、
脳機能から考える、対策をお教えします!

■ どうしてミスが起こるの?脳から教えて! ■

例えば、
・文書の誤字脱字
・メールの添付ファイル忘れ
・宛先の誤り

など、気を付けていても繰返し起こって
しまうのもADHDの不注意特性の一つです。

書いた文書を見直したはずなのに、
間違っている。漏れがないかを確認しても、
添付忘れに気づかないなど、自分では注意して
いるのに繰返しミスが起こります。

ADHDの脳は、簡単な作業を多くこなすほど
ミスが出ます。なぜなら、注意力や興味が
持続せず、他のことに意識が向くためです。

一方で、興味があってじっくり取り組むのは
比較的得意な人が多く、こういった時は
ミスが起こりにくい傾向があります。

ADHDの脳は、集中力がなくなると、
目の前のことから気持ちが遠ざかります。
それに加え、視覚系脳番地が未熟だと
確認したつもりでも目で情報をとらえられず、
ミスが起こりがちです。

こういったことが原因で、ADHDの脳は
ケアレスミスを繰返してしまうのです。

■ ADHDのための、ケアレスミスを防ぐチェック方法 ■

通常メールを送信する場合、書いた文書を
再度読みかえし誤字脱字、添付の漏れ、間違いが
ないかを確認してから送信します。

しかし、この方法だけではケアレスミスが
防げない場合、チェックの方法を変えてみましょう。

では、どうしたら良いのか?
それは「今と違う見方でチェックをする」です。

メールの送信を例に、具体的に説明します。
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1)表示を変えてチェック
パソコンの場合、メールソフトでいきなり文を
書くのではなく、最初にメモ帳に書いてから
その文書をコピーして、メールに貼り付け
チェックします。使用ソフトを変えると、
見た目が変わるので違ったチェックが行えます。

また、書いた文書を印刷してチェックする
方法も有効です。

2)時間を置いてチェック
急ぎの文書でなければ、書いた後小休憩をはさみ、
少し時間を置いてからチェックをすると、
脳が一度リセットされるので、見え方が変わります。

また、送ったメールを一日の最後に見返すと
ミスをしていた場合、相手から指摘される前に
リカバーでき、クレームを防ぐ対策になります。

3)ミス記録による重点箇所チェック
ミスを記録しておくと、自分のミスの傾向が
見えてきます。

例えば、漢字の変換間違い、日付と曜日を
間違えるなど。自分の傾向が分かれば、
その部分を重点チェックできる為
ミスも減らす対策になります。

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また、寝不足で頭がボーっとしていても、
ミスは増えますので、基本的な生活習慣も整え、
脳が正常に使える状態を作ることも大切です。

対策は他にもありますが、まずは上記の
チェックから始めてみましょう!

 
 
 
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