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第240号 脳と記憶と睡眠の関係

■■■ 睡眠は記憶力をアップさせる!? ■■■

記憶力を上げるため、学生ならば繰り返し
教科書を読んだり、英単語を発音してみたりと、
努力している人はたくさんいることでしょう。

また大人ならば、認知症予防のために、
ドリルをしたり、日記を書いたりなんて方も
いることでしょう。

これらは、脳の海馬を刺激し、学習による
記憶力アップには効果的です。

しかし記憶力のを上げるのに、もう一つ重要な
ものがあります。

それは『睡眠』です。

私たちは1日の約1/3もの時間を睡眠に
費やしています。

脳は起きている時(覚醒時)と寝ている時
(睡眠時)にそれぞれ必要な働きをしています。

冒頭で説明した学習による記憶は覚醒時に、
そして、睡眠時にも記憶するメカニズムが
あるのです。

■■■ 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」 ■■■

睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠
があります。

レム睡眠は寝ながら脳が活動する時間で、
ノンレム睡眠は脳が休息する時間です。

寝ている間、この2つの睡眠が交互に現れ
一晩の平均的な睡眠時間6~8時間でみると
4~5回のセットが「レム→ノンレム」と
交互に出現しています。
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◆レム睡眠
浅い眠りで、脳が覚醒しているときに近い
脳派が出現しています。交感神経が活発に
働き、この時夢を見ます。

◆ノンレム睡眠
ステージは、1~4段階に分かれ、数字が
大きくほど深い睡眠を示します。睡眠が深く
なるにつれ、交感神経が休息状態になり、
心拍数、呼吸数が減少し血圧も低下します。

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■■■ 睡眠中の記憶のメカニズム ■■■

睡眠が進むと、ノンレム睡眠の中でも、だんだんと
深い眠りへシフトし、ステージ3・4の段階では、
低振幅の徐波が出現します。この睡眠を
徐波睡眠(slow wave sleep:SWS)」とよびます。

実はこの深い眠りである、徐波睡眠の時、
脳に保持された一時的な記憶が、長期的な記憶を
保存する、他のネットワークへ記憶の転送を
行っています。

すなわち、深い睡眠が取れないと、脳に長期記憶が
形成されないということです。

眠りが浅い、夜中に目が覚める、睡眠時間が短い
という問題は、徐波睡眠をの出現を妨げ、
長期記憶の妨害要因となってしまいます。


現代社会には、様々な睡眠問題を抱えている人が
大勢います。その方々の1日の生活を伺って
みると、健康的とは言い難いケースが多くあります。

特に大人、子供と共通しているのが、
夜の「ゲーム、スマホの利用」です。
これは脳から考えると大問題です。

ブルーライトは交感神経を刺激し、睡眠に必要な
脳内物質「メラトニン」の分泌を妨げ、
悪影響を与えますので、控える生活に切り替えましょう。


よく寝れた翌朝の目覚めは気持ちがいいものです。
気持ちよく起きれた日の脳は、覚醒も上がります。

脳に良い生活習慣で、記憶力もアップさせましょう!

 
 
 
 
 noutokokoro
 
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