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第191号 発達障害と海馬回旋遅滞症~脳はまだまだ伸びる~

mailmagazine191

■■■ 脳の成長発達がうまく進まない『発達障害』 ■■■

最近はテレビでも特集されるようになった『発達障害』。

一言で、発達障害と言っても様々な症状があります。

代表的なのが
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・ 注意欠陥多動性障害(ADHD)

・ 自閉症スペクトラム(ASD)

・ 限局性学習障害(LD)
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これらの3つを脳から考えると、必ず
脳の枝ぶりの発達に遅れている脳番地があります。

発達障害は、未熟児、染色体異常や脳形成不全
などに合併しているものもありますが、原因不明と
されてきた発達障害が多数あります。

そういった、原因不明とされてきた方々の脳をMRI画像で
確認すると、ある共通点が高頻度に発生することが
分かってきました。

それが、

海馬回旋遅滞症 』です。

■■■ 海馬回旋遅滞症のメカニズム ■■■

海馬回旋遅滞症は、海馬または扁桃体の形成に、
発達の遅れが生じる症状です。

加藤俊徳医師が多くの発達障害の脳をMRI画像診断で確認し
発見したものであり、名付けたものです。

一般病院では「あなたの脳は正常です」と見過ごされるほど
小さな所見である為に、これまで問題として指摘されることが
ありませんでした。

海馬は回旋しながら成長していきます。
通常、胎生10~11週ごろから縦長の「I」の形から
「S字(または逆S字)」に成長し、
10歳前後ぐらいまでに「S字(または逆S字)」から「Z字」の成人
の形に成長していきます。

海馬回旋遅滞症は、海馬の成長が途中で止まり、
不完全な形をしています。
「Z」の形にならず、側脳室下角が拡大したり、形成が
不十分な状態でS字で止まってしまうのです。

しかし、海馬回旋遅滞症は、脳の損傷とは異なります。
脳は損傷を受けた場合、その部分は再生しませんが、
海馬回旋遅滞症は発達形成が遅れているので、
脳を伸ばす方法はまだ残されているのです。

■■■ 海馬回旋遅滞症があっても、脳の枝ぶりは伸びる ■■■

MRIで脳画像を見る限り、海馬回旋そのももの発達が進み
正常な形成になることは、これまでの症例をみても
ほとんどありません。

しかし、海馬回旋遅滞症は脳細胞の病変や損傷でないので
周囲の枝ぶりを伸ばすことができます。

この「枝ぶりを伸ばせる」という事実が大切で、
海馬回旋遅滞症であっても、脳の枝が伸びれば周辺の働きを
育てられる訳です。

枝ぶりは、例えるなら脳の中の道路のようなもので、
最初はあぜ道のように細いルートでも、使えば使うほど
高速道路のように太なり、一度に大量の情報を通すことが
できるようになります。

海馬回旋遅滞症だから、脳は伸びないなどということは
決してありません。

脳には必ず伸ばせる部分があります。
苦手なことがあっても、脳の成長をあきらめず、
伸ばすべき脳番地をトレーニングしていきましょう!

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加藤俊徳医師が行う脳画像診断は、加藤プラチナクリニックにて
受診することができます。一人ひとりの脳に合わせた、
薬だけに頼らない脳の処方箋をお出ししています。

  加藤プラチナクリニックは こちら

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