第168号　話す力は、見る力から始めよう！

■■■ 会話は得意？苦手？ ■■■

会社や学校、家族や地域など、社会で暮らしていくためには
必須のスキルとも言える『話す力』。

しかし、誰とでもよい関係が築けるかというと、
そうではないのも事実。

加藤プラチナクリニックで脳画像診断を受診する方の中にも
コミュニケーションが上手く取れないと相談に来られる方が
多くいらっしゃいます。

コミュニケーションが苦手だと相談に来る方の多くが
「上手くしゃべれない。。。」
と言います。

しかし、実際MRI画像で脳を見てみると、おしゃべりに使う
伝達系脳番地は発達していることも多く、
本来は“しゃべれる脳”だったりするのです。

ではどうして「上手くしゃべれない」という悩みを抱えるのでしょうか？

■■■ 会話が苦手な脳とは？ ■■■

本来、伝達系脳番地が発達していると、おしゃべりは上手な脳なのです。
話す事に問題がないのに、上手くしゃべれないのは、他の脳番地に
原因があるからです。

実は、会話が苦手な方の多くに、
視覚系脳番地が発達していないケースがみられます。

「見る」と「しゃべる」一見、あまり関係のない
２つのことがらのように思いますが、実はとても
深い関係があります。

上手に相手とコミュニケーションしながら会話をするには、

『話を聞く』『しゃべる』

だけでなく

『 相手の様子を見る 』

『 場の雰囲気を読み取る 』

『 話すタイミングを測る 』

など、目からの情報がとても重要になります。

視覚系脳番地が未熟だと、会話中の状況を目から把握する力が弱く、
その為上手いタイミングで話が出せないといった、
問題が発生しがちです。

話すことが苦手と思っていると、上手にしゃべる練習を
してしまいがちです。

しかし、視覚系脳番地が未熟な場合は、しゃべる練習よりも、
見る練習の方が、効果的なトレーニングになるのです。

■■■ 視覚系脳番地を育てる脳番地トレーニング ■■■

話す力に重要な、視覚系脳番地。
でも、急に相手をよく見ろと言われても、難しいもの。

そこで今回は普段の生活の中で、一人で気軽に始められる
トレーニングをご紹介します！

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　視覚系脳番地を育てるトレーニング！
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★１★　人ごみをぶつからずに歩く！

朝の通勤やスーパーなど、人ごみができるところで、
ぶつからないように歩く練習をしましょう。
周りの人の動きを見る為、視覚系脳番地のトレーニングになります。

★２★　知らない街に行く！

行き慣れた街では、どこにどんなお店があるか既に頭にインプット
されています。しかし初めての街はどこに何があるか把握していない為
視覚系脳番地を使っての情報収集が必要となりますのでトレーニングに
なります。

★３★　植物を育てる！

昨日との違いを観察し発見するには、よく見ることが必要です。
目で植物の状態を確認し、水をあげたり、日の当たるところへ
移動したりと、植物を育てることは視覚系脳番地のトレーニングになります。

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このトレーニングなら、話すことが苦手な方でも
取り組みやすくなっていますので、是非やってみましょう！