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第143号 発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング

mailmagazine143

■■■ 脳に発達の凸凹がある ■■■

子育てをしているお母さん、お父さんは我が子がかわいいながらも
手がかかることも多く、大変に思われることもあるでしょう。

更に、発達障害を持つお子さんを持つご両親は、様々な面で苦労します。
落ち着きのない子どもから目が離せない毎日だったり、
何度教えても覚えられない、親の話を全く聞かない。。。など
様々な事で他人の数倍大変な苦労をされていらっしゃることでしょう。


発達障害の子どもの脳の特徴は、成長の状態がデコボコしていることです。
得意なことと、苦手なことの落差が大きいのはその為です。

MRI画像を用いて脳を見てみると良く発達している脳番地は得意なことであり
発達が遅れている脳番地は苦手なことと一致しています。

あまり言葉を発しない、集中力がない、文書を読むのが苦手など、
このように全てができないと言うより、苦手なものがある状態。
発達障害の症状は、脳全てに問題があるわけでなく、発達に遅れがある脳番地に
問題が生じ、表面化してきます。

■■■ 発達障害児に見られる『海馬回旋遅滞症』■■■

共通して「海馬」又は「扁桃体」の形成に発達の遅れがあります。
これを『海馬回旋遅滞症』と呼んでいます。

Dr.加藤俊徳が20年前に、まだアメリカミネソタ大学で
脳の研究をしていた頃、発達障害を持つ人々の脳の95%に共通して
『海馬回旋遅滞症』がある事を発見しました。


「海馬」と「扁桃体」は脳の中では隣り合わせに接しており、
お腹の中にいる時期、胎生10~11週ごろから形成が始まります。

海馬はアルファベットの「I」の形から「Z」型へ成長するにつれ、
回旋しながら形が変わっていきます。

ところが、発達障害では、海馬回旋が途中で止まり、不完全な形をしています。
これは、海馬、扁桃体周辺の形成が不十分であることを示しています。


しかし海馬回旋遅滞症があっても、脳はゆっくりと成長します。

脳は『何度も使うこと』で成長していきます。
何もできない子どもが大きくなるにつれて少しづつ、できる事が増えていきますが
海馬回旋遅滞症のあるお子さんは、一般的な発達に比べ、できるようになるまでに
時間が必要なのです。

■■■ 脳の成長によい環境とは? ■■■

脳がまだ十分発達していない子どもほど、環境の力は絶大です。

自分で脳に入れる情報を選ぶ力がまだ十分育っていないので、環境によって
脳が動かされている割合が大きいからです。


中でも、親子のコミュニケーションは、環境の大きな要素を占める
最も重要なポイントです。

まずは、子どもの成長の為に、よい環境を整えることを心掛けてみて下さい。


【 脳が育つためのよい環境の三原則 】
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1)子どもが健全なことをマネしやすい環境であること

2)子どもが状況を理解できること

3)子どもが行動すること

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理解して行動することは、脳全体をきちんと使うことを意味し、
子どもがぐんぐん成長する秘訣になります。

「理解する力」は脳の後ろ側にあるインプットの脳活動、
「行動する力」は脳の前側にあるアウトプットの脳活動によって
成立します。このように、脳の後ろ側と前側を使うことが、
脳全体を育ててゆく一つのポイントになります。


子どもの脳を伸ばすには、何よりも周りの大人のサポートが大事です。
焦らず根気よく、子どもの脳の成長を促してあげましょう。。

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