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第125号 脳スクールタイムズ 2016.7.28

『運動』が認知症を防ぐ!認知症予防の最新情報

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■■■ 国際社会の大問題 認知症:アルツハイマー病 ■■■

Dr.Katoが毎年参加しているアルツハイマー国際会議(AAIC2016)。
現在カナダのトロントで開催されおり、今年も各国の様々な最新情報が報告されています。

年々コンピューターサイエンスが発展する事により、
膨大な量のデータ解析が可能となり、マッピング解析など、データの画像・映像化も進み
以前より格段に情報が目に見える形となってきました。

毎年AAICに参加する度、アルツハイマー病が深刻さを増している事を肌で感じています。
認知症・アルツハイマー病は世界的に大きな問題となっているのです。

アルツハイマー病がどうしてここまで世界的な問題とされているか
大きく2つの理由があると考えられます。

一つは、だれでもアルツハイマー病になる可能性があることです!

現実、認知症患者が増え、国家予算の占める割合も増加し、
既に各国の大きな問題となっています。

日本でも、2025年には約700万(5人に1人)が認知症になると
厚生労働省の予測数値でも言われており、
超高齢化社会の大きな問題とされています。

そしてもう一つが、新薬の開発がなかなか功をなさないことです。
進行した認知症を食い止める、効果的な薬が未だ開発段階であるというのが現状です。

このような理由から、現在は“脳トレ”で認知症の予防・改善が盛んに提唱されるようになりました。脳トレは単なるブームではなく、今は世界的に私たちの生活に必要なもになってきたのです。

■■■ 脳トレは紀元前から既にあった! ■■■

学会中、最新の報告がされる中、
『脳トレは紀元前から存在していた』という面白い話がありました。

そんな昔から、脳トレを行っていた人物として紹介されたのは
『マルクス・トゥッリウス・キケロ(Marcus Tullius Cicero)』という人物で、
彼は弁論家として活躍しており、長時間の演説内容を全てトレーニングにより記憶していたそうです。

記憶には様々なものがありますが、演説内容を記憶する為にキケロは、
言葉を映像とリンクさせ、覚えていたそうです。

この方法は、脳の使い方から見ると、
言葉の記憶左脳と、映像記憶右脳を上手に繋げて覚えた方法だと分かります。

記憶とは、演説内容を覚えるだけのものではなく、
今日起こった一日の出来事や、明日の予定、料理の手順、運動する為の体の動かし方など、
様々なものがあります。

使われる脳番地は記憶の種類によって異なりますが、
複数の脳番地を使う事で強化されていくこと、
また繰り返し脳を使う事が記憶の為には必要です。

■■■ 認知症予防は『運動』を毎日1時間続ける!■■■

今回のAAIC2016では運動の大切さが多く発表されていました。

中でも、運動を1時間以上毎日続けたグループは
そうでないグループと比べて、脳が活性化しているとの結果が発表されていました。

私たち大人は子供の時と比べ、圧倒的に運動量が減少しています。
これは社会的役割の変化や、生活環境が昔に比べ便利になった事とも関係しています。

1日1時間の運動時間を確保するのは忙しい現代人には、
なかなか難しい事ですが、毎日の通勤や、犬の散歩、買い物の往復など、
生活の一部をちょっとだけ変え、ウォーキングの時間にあてる事をお勧めします!

認知症予防にはもちろんですが、ウォーキングすることで、
風景を楽しんだり、仕事や家事で煮詰まった頭をクールダウンさせたりと、
様々な良い効果があります。

また、その効果が新しい気づきにつながり、
毎日のマンネリ化した生活から変化のある生活に変わるきっかけとなり、
新しい脳が育っていく可能性もあります。

1日1時間の運動習慣、認知症予防の為にも、
まずは最初の一歩、 踏み出してみましょう!