2006公開研究会 総合テーマ「脳と生活」加藤俊徳ご挨拶

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 脳の学校 公開研究発表会

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 第1回 総合テーマ「脳と生活」によせて (代表加藤俊徳)

今年度は総合テーマ「脳と生活」として、様々な角度からご発表がありました。
このテーマに対する当社代表・加藤のご挨拶を掲載しました。

 

  ●健康な脳を扱う脳研究の背景

近代の脳科学、非侵襲脳機能イメージングの祖、フランツ・ガル博士の誕生から248年になります。ガル博士は、大脳機能局在論を最初に発見しました。

脳番地のそれぞれに、脳の働きが違うのではないかと看破し、大脳機能局在論は、現在の脳機能イメージングの学問的背景を支えています。

   

それ以降、脳に関する知識のほとんどが、脳が病気であるか、否かを診断し治療するために蓄積されてきました。この目的を果たすために、医学では、脳の形を見る解剖学、生体物質を扱う生化学、生体反応の挙動を扱う生理学を発展させ、医学教育の現場はこの3つの柱にして教育されています。  

一方、健康な脳を扱う分野は未成熟でした。脳が正常か異常かではなく、健常な脳を識別するしっかりとした技術と学問を発展させる必要がありました。

  

最近では、脳科学が世の中では、ブームとなり、脳検査法や脳科学者の研究成果が注目されるようになりました。

しかし、不完全な脳検査法を使って、曖昧な研究成果の広報活動をマスメディアとともに行っているのが現状だと認識しています。もし、不完全な脳検査法によって脳教育論を展開している脳学者がいるとしたら、その脳教育論は明らかに間違っているでしょう。間違った脳検査結果から間違った脳教育論が導かれているからです。

脳と教育が結びつくためにも、脳と医学以上に高いハードルを越える必要がありました。この高いハードルとは、健常な脳を一人ひとり区別でき、個性を診断できる脳検査法の確立です。

   

  ●個人の「脳生活効果」をみる

当社は、今年創業するまで、過去15年間以上にわたり、脳から個性を識別する脳検査法の開発と技術集積を行ってまいりました。

その結果、脳から個性を計測できる2つの検査法を誕生させることができました。健常な脳の形を識別するMRI(エムアールアイ)と脳の酸素を見るCOE(シーオーイー)です。MRIは、magnetic resonance imagingの略です。COEは、cerebral functional mapping of oxygen exchangeの略です。

   

MRIは磁気を利用した検査法で、COEは、光を利用した検査法です。MRIとCOEが個人の脳学習効果を検出できることが分ってきました。

生きている間に、2度以上の脳MRI検査で、自分で脳の形の変化を見ることは、現代に生きる特権だと思います。

    

脳の酸素の使い方を繰り返し観察できる酸素脳機能イメージング法COEは、自分の思考過程を実感することができます。

従来の脳機能イメージング法は、ヘモグロビン(血球)や神経活動が対象でした。しかし、ヘモグロビンや神経活動は、脳の個性を検出することができませんでした。

酸素脳機能イメージング法COEは、血球よりも10000分の1小さい酸素の使い方を、頭皮上から神経活動の速さで、観察できるようになりました。

 

MRIとCOEによって「脳の形を育てる生活」と「酸素脳を育てる生活」の2つ明確な脳教育の目的が出現しています。

「異なった生活がどのような結果を脳にもたらすのか?」生活と脳の関係を研究する学問が成りたつ土台ができました。

脳から見れば、生活、スポーツ、教育の違いは、異なった脳番地の成長をどのように促すのか?この疑問を事実として蓄積できるようになっています。脳番地の成長がMRIとCOEによって、検査できるようになったからです。

  

  ●人類の脳はどこに向かうのか?

脳の研究は、単に脳の検査をして検査結果を示すだけでは、不十分です。脳の知識が、実社会で一人ひとりの脳の成長、向上、生活に役立ってはじめて、 確認された信頼できる成果といえるでしょう。

健常な脳を対象にした脳科学研究の信憑性は、生活現場での確認と成功無しには、証明しえない状況になっています。

このような脳を取り巻く学術界、産業界の事情を鑑みて、当社はこのたび、総合テーマ「脳と生活」に関する第1回 脳の学校 公開研究発表会の開催を決めました。幸いにも、本テーマに即した著名な方々から、研究成果や新しい考え方を公表できることを喜んでおります。

   

フランツ・ガル博士の没後33年経ち、脳損傷研究で失語症の基礎を築いたポール・ブローカ博士が、ガル博士の功績を、19世紀大脳生理学の発見者として賞賛するまで、人々は、脳学者の祖師を見失っていました。

「"Gall ... was the author of ... scientific revolution ... He had the undisputable merit of proclaiming the great principle of cerebral localization, which -- it may be said --was the starting point of the discoveries of our century concerning the physiology of the encephalon." --Paul Broca, Academie Royale de Medicine, 1861」

そのブローカ博士の脳損傷研究は現代にも、着実に引き継がれております。この脳損傷研究の系譜を受け継ぐ高山吉弘博士(東京大学)には、「脳の損傷によって起こるさまざまな高次脳機能障害について」招待講演をいただきます。

 

個人の「脳生活効果」を、脳だけではなく体の健康、アンチエイジング、歯の健康などあらゆる側面から探究し、社会生活知として蓄積していく必要を感じております。

これらの生活に即した知見は、商品開発や脳教育に生かされるだけでなく、人類の脳をどのベクトルに向かって育むのかという大局的な問題意識にも連結するものと考えております。

この度、ご講演者の方々、全員に、お願いしていることがございます。それは、あらゆるしがらみ、派閥、勢力、人間関係に配慮することなく、もっとも述べたい事、必要なことを自由にお話し、聴講者と議論していただくことです。

当社脳の学校は、これからの毎年継続される「脳の学校 公開研究発表会」を通じて、学術界と社会生活、産業界、マスメディアをインターフェイスする公平で、最新の脳関連情報を提供するお手伝いをさせていただく所存です。

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当社、脳の学校は、病院ではなく、患者様への診療行為は行っていませんが、健常な人でも脳の成長を生涯にわたって促し、たとえ病気をかかえた脳であっても、得意なところを探して支援しております。また、脳からすべてをみて生きる価値を創造し、新しい商品を開発をする脳文化の創造を事業としています。

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